歯周病は再発しやすい疾患であるため、治療終了後も適切なブラッシングを行うと同時に、歯石やプラークの除去かみ合わせの調整などを行い再発を予防していくことが大切です。
1~3カ月間隔で来院していただき歯科衛生士が悪くなったところはないかを全体的に確認し、そして悪くならないための対応として
①検査 ②セルフケアの確認・指導 ③歯石・プラークの除去を行います。
メインテナンスとSPTは何が違うのか?
メインテナンス・・・治癒したお口の中の状態を長期間維持するための「健康管理」
SPT・・・歯周治療の一部で病状が安定し、進行が休止した状態を長期にわたり維持安定させるための「治療」
このようにコンセプトが異なります。
なぜメインテナンスが必要なの?
当院では治療後のメインテンスをとても重要視しています。
それはなぜでしょう?
歯ブラシとフロスや歯間ブラシを使っても取れる口腔内の汚れはなんと60%!!!
どうしても歯並びや歯磨きの癖が原因だったり、また歯周ポケットのような歯ブラシの毛先が届かないところなどがあるため普段のセルフケアで取れる汚れは60%と言われています。
そのため、治療が終わったからと言ってメインテナンスをさぼってしまうとトラブルが出やすくなってしまいます。
このような場所は専門の機会を使って歯科衛生士が除去していくことできれいになりますし、表面もツルツルになるのでプラークがつきにくくなる効果もあります。
セルフケアだけでも不十分ですし、もちろん歯科医院でのお掃除だけでもお口の健康は保てません!
「予防歯科」先進国と言われているスウェーデンと比べると・・・?
12歳でむし歯が0の割合は?
日本:48%
スウェーデン:90%
70歳で自分の歯が何本残っているか?
日本:16.5本
スウェーデン:21本
このように子どものむし歯が多く、高齢者の残存歯が少ない理由は何でしょうか?
それは定期的なメインテナンス受診率です!
日本は6%に対して、スウェーデンは90%の受診率という圧倒的な差!!
歯の無くなり方と、お金のかかり方
歯医者に来るとお金がかかる・・・というお声をよく聞きます。
そう思われている方は多いのではないでしょうか?しかし、こんな一例があります。
80歳までの治療費の差
痛いときだけ通っていた人・・・・・約430万円
メインテナンスを受けていた人・・・約150万円
実はメインテナンスで通っていたほうが治療費は少なく済みます。
痛いときだけ・・・となると歯が残せない可能性もありますし、歯がないほど治療費がかかります。
できるだけ長く、ご自身の歯を残すには病気になる前からの予防が大切です。