COVID-19のパンデミックによる脅威は世界中を覆い、もちろんわが国も例外ではありません。
感染拡大に伴う飲食業、観光業、サービス業の皆様の深刻な状況はとても憂うべきことです。
また、コロナ患者を受け入れ、治療にあたられている病院、そこで働く医療従事者、そして保健所職員の皆様の現状は、すでに崩壊寸前ではないでしょうか。
こうした中で、歯科医療がやれることは何でしょうか?21世紀の歯科医療において、「再生医療」というパラダイムシフトが起き、今までにない治療法が確立しました。
これまで歯周病になっても進行をストップさせるだけの「守りの治療」が中心とされてきましたが、線維芽細胞増殖因子(FGF-2)の開発により歯周組織再生療法が確立し、やっと「攻めの治療」が可能となりました。
コロナ禍の今、そしてこれからの時代は、全身の一部である口腔を通して国民の健康と“いのち”を守ることです。
これまで以上に「8020」は当たり前となって、高齢者の口腔からの全身の健康管理が重要視されることでしょう。
そして国民の感染予防のために免疫力を高めるためにも歯科医療の役割は大きくなります。私たちはその責務を果たす義務があると思っています。
理事長 藤野健生