みなさまにおかれましてはコロナ禍の影響が続く中で大変な、不安な思いをされていることと、きょうどう歯科一同、お見舞い申し上げます。
スペイン風邪、エイズに続き、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の大流行(パンデミック)は第3次ウイルス世界大戦とも言えるものです。世界中の人々が国境を超え連帯して戦わなくてはならない共通の敵です。戦うべき相手は人ではなく、ウイルスであると強く訴えます。このウイルスは昨年11月中国武漢市より発しました。世界中に瞬く間に拡大し、WHOがパンデミックを宣言しました。新型であるため特効薬がないなかで、感染力が強く、感染様式も飛沫感染を中心に多様で、かつ急性肺炎を伴い重篤化することがあるため、高齢者を中心に死亡率も高いという特徴があります。現在取れる最良の対応は、一人ひとりが接触を避けることにつきます。
一方、感染しても80%の方は発症しないといわれています。しかし、20%の方が肺炎を発症し、特に高齢者、がん、糖尿病、心臓病、高血圧症等、基礎疾患をお持ちの方は重症肺炎になりやすく命を落とすことが多いと言われています。感染しても発症しないのは、健康で免疫力が高い方です。歯科分野から言えることは、口腔内の歯周病菌を極力減らすこと、具体的には健康な歯肉を保つことにつきます。歯周病菌が肺炎球菌とともに肺炎を悪化させることは確認されています。口腔内の細菌を減らすことでウイルス性の肺炎と細菌性の肺炎のダブルパンチを防ぐことにもなると言えます。
この時期の歯科受診はとても心配だと思いますが、きょうどう歯科では、消毒・滅菌には常に力を入れておりますし、コップ、エプロン、手袋やマスクのディスポ(使い捨て)製品の使用、タービンをはじめ器具・器材の滅菌は以前から行っています。見えない部分ですがご安心ください。
きょうどう歯科では代々木、新八柱、船橋、大袋の全診療所で、歯周病の治療、歯周組織再生治療に特に力を入れています。このような時こそ、私たちは口腔の健康を守るところから、みなさんの健康に貢献したいと思っています。
ウイルスとの長い戦いがしばらくは続くと思います。一時期の収束に油断することなく、第2波、第3波に備えるためにも協力していきましょう。
2020年5月
労働者協同組合きょうどう歯科
理事長 藤野 健正